
賞 2012年 足立が1位と2位
2012年
第3回 都内農林水産物を使用した料理コンクール
東京都主催 優秀賞&最優秀賞
毎年続く料理コンクール。
後に聞いた話では石原都知事時代のコンクールで、
知事が変わってからは終了してしまい結果的には今回が最後の大会であった。
今回は審査委員長の服部幸應先生が運営する学校がファイナルの舞台に選ばれた。
予選を勝ち抜いた8組がファイナリストとして決勝のステージで審査委員に実食してもらうという流れで、
今回はできた順で試食審査し、全てが出そろってから最終審議し、発表という流れだ。
何度かこういう舞台に立つ経験をしてきたが、
やはり色んな先生方に見られながら調理し、試食してもらう事には戸惑いと緊張を隠せない。
そして今回は第1回、2回と優秀賞であったので折角なら3年連続優秀賞を目指そうという考えと、
もう一つの重要な作戦を練っていた。
半年以上前から地域活性化を目的とした
【あだち菜うどん学会(当時はAGPの名称で活動していたので今回はAGPと記する)】の活動をしていた。
東京商工会議所が中心となり動いて、これを足立区の名物にしようと本気で考える活動だ。
(※詳細などはHP) これを料理コンクールで偉い先生方に審査してもらって、
その判断を今後の活動に役立たせるという事を目的に予選へ応募した。
多少のすったもんだはあったが、なんとか最終選考とおり決勝進出の通知が届いた。
そして今回は「ゑの木」での出場ではなく、「AGPとして東京商工会議所」でのエントリーにしていたので、
そこまでのレシピを体で覚えて貰うために、ゑの木調理場での猛特訓が始まった。
他のメンバーや応援の方にも事前試食などや調整の意見を貰いながら、なんとか形になってき始めた時に当日の朝を迎えた。
この日の天気予報は雨であったが、どうにか曇りになってくれた。
「ゑの木」エントリー分と「AGP」エントリー分の材料を車に積み会場へ向かうときは、
いつも大一番前に聴く中島みゆき氏の「地上の星」で自分を鼓舞させていたが、
今回のプレッシャーは今までにないもので会場着くまでの間に3回トイレ行き、
会場着いてすぐにもトイレへ行った。そしてメンバーと合流し下準備を済ませ、
昼飯休憩と作戦会議をハンバーガー屋さんで行い、気を落ち着かせ決戦の舞台に立った。
「調理開始」の合図とともに一斉にスタートした、
これまでに貫いていたテーマ「東京軍鶏・六町産小松菜」を
第1回は【鍋による煮】、
第2回は【揚げ&蒸し】、
そして今回は【生と焼き】と
其々同じものを活用しての変化を楽しんでいた。
そして勿論AGPエントリーもテーマは同じで、
こちらは【練りこみ&茹で】だ。
試食審査は完成した順で食べて頂くという形式になっていて
、一番初めに完成したのは私が作る「東京ヤキマキ」だった。
東京軍鶏の天然塩焼き、山葵茎の味噌漬けを生の小松菜に包んで食べる
といった料理で調味料に至るまで全て東京産を活用した。
一番初めに作り終えたが、その作っている時は無我夢中であったので
AGPの事も、他のライバル達の事も全く目に入っていなかったので、
時間も様子も正直覚えていなく無心というか平常心でない事を、
試食してもらってから気付いた。試食中の評価も悪くない気がし
「お~、これは有利かな~」って思えたが、
その後2番手、3番手、そしてAGPと続き、全試食が終わった時に振り返ると、
他の7組とも決勝の舞台に来ているだけあり高評価であった為に、
誰が有利かは予測不可能状態で審査発表を迎えた。
2位、3位、そして1位、その後に他の賞をという順番で発表する
といわれたからの数分間は数時間にも感じるほどの緊張が走った。
今回はゑの木のタイトルもあるが、AGPのタイトルもかかっているので、
心臓の鼓動は張り裂けそうになっていたし、頭を過るのはネガティブな事ばかりであった。
結果としては1位が【あだち菜うどん(当時はあだち肉うどん)】で
2位に【東京ヤキマキ】という最高の結果をもたらすことが出来た。
これまでも順風満帆は全くなかったので、
今までの苦労や努力が要約報われ気がした。
酒絶ちを暫くしていたので、この日のビールは人生でも指折りの美酒に感じられた。
そして「うどん」も「ヤキマキ」も改良を加え、現在でもゑの木人気メニューとして継続している。
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