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奮闘記 アメリカ編 エピソード1
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奮闘記 アメリカ編 エピソード1

アメリカ JFK 空港 POLICE

アメリカ同時多発テロから一ヶ月がたったある日、私はJFK空港に降り立った。

 

~1999年~

六本木の老舗で共に働いていた先輩I氏から

アメリカでフードビジネスで大成功されているW社長の連絡先を紹介してもらった。

当時の私はNYという街に憧れていたので、

すぐに電話し、W社長に会いに行く事を告げた。

しかし当時の飲食業界は、修行中の身で急な連休などもってのほかと言われていた。

親方に頭を下げ続け急ぎで3日の休みを頂き、荷物は一日分の着替えと履歴書一枚だけで米国入りした。

海外経験も殆どない人間が一人で急にマンハッタンへふらりと来てしまった。

「す、す、すげ~。これがTVなどでよく見たマンハッタンか~」「なんて完成度の高い街なんだ~」と、正直度肝を抜かれた。

そんな街で生活する事を夢見ながら強引なまでに

W社長へひたすらお願いし働きたい気持ちを伝えビザ申請の許可を得る事が出来、

帰国後申請を始め2年でグリーンカード(永住権)を得る事が出来た。

この時期は皮肉にも同時多発テロが起こったすぐ後だったので、

ジュリアーニ市長から発表された事が取得のきっかけとなり、

当時3~5年は当然かかると言われていたが、

僅か2年で取得することができた。

 

~2001年~

英語も全く知らない若輩者が米国の地にグリーンカードと包丁7本を手に降り立った。

意気揚々と行ったものの右も左も分からない、電話の掛け方すら知らず、

通信手段になるものも持っていない。

空港に迎えが来てくれる事だけは分かっていたので、

早く税関を通って挨拶に行かなくてはと思いながら税関の列に並んだ。

約30分かかり「ネ~クスト」とぶっきら棒に呼ばれ、

グリーンカードとパスポートを見せ、

「NY、NY、I will NY」

 「I am Business」 

「I am chef」等と

ハチャメチャな英語のカタカナを並び立てた。

150kg位はありそうな巨漢の彼は何か

「○△○□▽□△▼~~~~」

と私には理解不能な言葉で声をかけてくる。

「NY、NY、I will NY」

 「I am Business」

 「I am chef」

とカタカナ言葉で返す。

そんなやりとりを繰り返すと、

制服をきた大柄な黒人女性がやってきて

「Come on」

と言われ、見ると「POLICE」の文字が・・・・。

20162118544.jpg

「え?え?え?俺はまだ何もやっていない。何かヤベェ事したか~?

そりゃ~人に言えないような事も日本ではしたかも知れないが、え~?なんで」

と一人焦りながら空港内の警察署に連れていかれ、

椅子に座る様に指示された。横に座らされていたのは、

映画のギャング役で登場しそうな黒人、

目付きの悪くドラッグ中毒なんじゃないかと思えそうな痩せた白人、

やたら陽気で大金持ち感が漂う家族風なアジア系。

「この連中と同じ扱い?」

 「犯罪者扱いか?」

 「いきなり留置所?」

 「強制送還?」

 「それとも・・・・?」 

恐怖が広がっていた。

次第に不安は広がる。

誘導した彼女は呑気に同僚たちと特大サイズのアイスを目の前で頬張っている。

気を紛らわす為に「俺にもくれ」と言いたかったが英語力はない、

気温は15度以下なので寒いのに手の平や脇汗が洪水だったので

それどころではないのが本音だった。そんな呑気な警官に嫌悪感を抱きながら、

ただ待つだけだった。

時計で1時間以上経過していた、

体感時間では3時間以上に感じてきた時に、

写真部屋に連れていかれた。

犯罪者の様な写真を色んなアングルで撮られ、

指紋を各指押させられた。

背後に数字が書いてある映画やドラマでみかけるあのワンシーンだ。

写真 イメージ

何かやらかしたかぁ~と自問していると、

一人の警官が包丁ケースと永住権書類を持ってきて何やら説明しだした。

しかも日本語で~~~~~~\(゜ロ\)(/ロ゜)/。

 

ここまで2時間近くかかっていた。

「どうして、もっと早く出てきてくれないんだ~」結局は包丁を何本も持っていて、

英語の全く話せないグリーンカード保持者だったし、

テロの1月後だったので怪しまれて色々調べられたのだ。

一通りそこでの処理を終え、

迎えに来てくれている社長を待たせてしまっている事を

心配しながら足早に入国した。初日は機内で睡眠取れなかった上、

夕方から夜中まで挨拶を兼ねた飲みに連れていかれ、

その後の記憶は曖昧で気が付いた時には

翌朝の初出勤時間の目覚ましだけが陽気に鳴っていた。

そんな陽気なアメリカンライフが明るく幕を開けた。

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