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奮闘記 アメリカ編 エピソード3
奮闘記&放浪記

奮闘記 アメリカ編 エピソード3

~2002~

割れたビール瓶事件。

アメリカ生活半年、日本との遠距離恋愛も電話や手紙の交換を順調に続け、

ホームシックも拭い去ってきた。友達も何人か出来てきて、

英語は全然話せないままであるがスペイン語には多少慣れてきた。

休みの日は日本人が一切いない環境を求め電子辞書片手にスポーツバーなどで

アメリカ人とコミュニケーションをとる事が一人で出来るようになり、

楽しさを感じ始める様になってきた。そんな毎日の中、職場で「やばい(>_<)」と感じる事件が起きた。

 

ビール ゑの木 アメリカ 六町

 

この日は

仲の良い先輩 M氏と

アル中エクアドル人 ルイスと

19歳のエルサルバトル人 アグスティーンと

アルバイトのホールスタッフ2人と

私の6人がディナー時のメンバー。

ランチは忙しかったが夜は滅法暇で、

片付けの掃除しながら先輩とこの後マンハッタンに飲みに行く話で盛り上がっていた。

日本同士なので日本食居酒屋か日本人ピアノバーか同グループ運営のカラオケのどれのしようか呑気に話し、

もうお客様もいないからと不謹慎ではあるがビールも飲みだしていた。

(社長ごめんなさい、もう時効だと思い書きました)

片付けも終盤になってきたので、掃除しに行ったら一人アミーゴがいない、

片付けも進んでいない。そこにいたのはルイスだけだった。

※アミーゴはスペイン語で友達。

当時は共に働く中南米ヒスパニック系の人を愛情込めてアミーゴと呼んでいた。

ルイスは数日前にグリーンカードを取得できたから、

身分証明書を改めて持ってきて、

「今日から本名のルイスになった、これからはルイスと呼んでくれ」

と発表しその日までカルロスの名で定着していた彼の呼び名はルイスに変わった。

面接当初が偽造なのか、はたまた新しい方が偽造なのか、

それとも改名したのか等の真偽は未だに謎のままだが、

そんなグレーなのはこの国では日常茶飯事な事なので、

ルイスという新名を受け入れた。

正直ビックリしたが、長年暮らしている人たちはさも当たり前の様に接しているので郷に従った。

そんなルイスに

「アグスティーンはどこ行った?」

「裏の系列店舗に行ったよ」

「分かった、見てくる」

と告げ、寿司や丼のファストフード屋である系列店舗に足を運んだ。

しかしその店は1時間閉店が早いせいか真っ暗でもぬけのからだった。

ルイスに

「いなかったよ」

「それじゃあ、地下の駐車場じゃないかな~?」

と新情報を聞いたので駐車場に行った。

アグスティーンはまだ19歳だが半年前に入国し、

ちょっと一人歩きでは怖い地域に住んでいるヤンチャな若者だ。

でもやる気も素質もあったので結構可愛がり色んな仕事も教え、

二人で遊びに行ったりもする仲になっていた。

ハーレム 危険

 

そんな彼を探したら駐車場にいた。

系列店舗のアミーゴ達3人と酒盛りをしていた。

ちょこっと酒も入って強気になってしまっていた私はついカーっとなってしまい、

彼を見つけるなり

「仕事終わってないのに何やってるんだー」

と叫び彼のお尻を蹴ってしまった。

足を先に出してしまった私が悪いのだけど彼も酒が入っているせいか、

顔付きが急変し持っていたビール瓶を地面に叩きつけ

刃物となったその先を私の胸元に突き付けてきた。

 

ビール 瓶

 

これは「ヤバい」。仲も良かったし、

仕事をきちんとヤレと言う意味でやったつもりが、

とんでもないことになった。しかも凶器を胸元に突き付けられている。

「ど~しよう?ど~しよ~?」

心に思った言葉は

「怖い、ごめんなさい」

でも口から出た言葉は日本語で

「ヤレルもんなら、やってみろ❢❢」

であった。

啖呵をきってしまいながら、

内心はオシッコ漏らしそうにびびり

「何を言ってるんだ、本当に刺されたらどうしよう?\(゜ロ\)(/ロ゜)/」

等という本音と裏腹に

胸を突き出して、

距離を20cm程度に詰めてしまった。

顔と行動は怖がっていないふりをしていたが、

大きく動揺していた。

それを察してかどうかは定かでないが、

一緒に酒盛りをしていたアミーゴ達が中に入ってくれ、

瓶を取り上げてくれた。

「よかった~」

と吐息を漏らしながら、

すかさず、

アグスティーンの肩を抱き「蹴ったのは悪かった、

でも仕事はきちんとやろう」となだめ、

どうにか一件落着した。

これ以降も彼とは仲良くやっていけたが、

今回の事件から色んな反省点が見えたので

もうこんな怖い思いはこりごりだと深く心に刻んだ。

 

その数日後には遠距離恋愛がフラれて破局という、

もっともっと怖い運命が待ち受けている事は、

まだ微塵も感じずそっと胸をなでおろし、

その晩は先輩と居酒屋で二日酔いになるまで駐車場での出来事などを熱く語る一日であった。

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